Re-Imagined - 生まれ変わった"Genelec classics"


ピュアなサウンドとフィンランド・デザインへの賛辞として ― Genelecの新しいシリーズとなるSignatureシリーズは、その活気的な技術とテクノロジーをご評価いただき、多くのアワードを受賞した歴史的なGenelecのスピーカーを「Re-Imagine」、つまり再構築してお客様へご紹介するシリーズです。最新の技術を投入したさらなるアップグレードが、プロフェッショナルのお客様やオーディオ・ファンの皆様、そしてGenelecファンの皆様のご要望にお応えします。


時代を先取りした画期的なスピーカー
1999年、Genelecの創業者であるイルポ・マルティカイネンは、従来から採用されてきたごくごく普通の「木箱」のデザインよりも、美しさの観点でも魅力を持つスピーカーを作りたいと考えていました。加えて、空間を音響的に活用するためには「曲線」の採用が最適であり、より真に色付けのないスピーカー性能を実現することも確信していました。
そしてその年、イルポはフィンランドを代表するデザイナー、ハッリ・コスキネンと出会います。コスキネンもまた、アルミニウムを使えばイルポが求めていた「曲線」を簡単に成形できることを確信していたのです。
そこでコスキネンは、イルポの思い描くビジョンを実現するためにデザインを開始。こうして2001年に誕生したスピーカーがオリジナル・モデルとなる「6040A」です。この画期的なスピーカーは、広く称賛を得るに至りました。

デザインと磨き上げられた技術の両立
プロフェッショナル・グレードのLFドライバー、独自のクラスDパワーアンプ、そしてGLMソフトウェアとの密接な連携……。生まれ変わった6040Rは、オリジナル・モデルの登場後20年間にわたって磨き上げてきた多くの技術を搭載しています。
最新の技術によって、出力の向上と消費電力の低減、高い音圧レベルとさらに広がった位相直線性を実現。そしてGLMによる設置場所への最適化をも可能とするスピーカーとなりました。
6040Rは、下記のような様々な利点をご提供します。
- クリーンなパフォーマンスおよび一貫してスムースな周波数応答
- 広いリスニング・エリアにわたる色付けの無いサウンドの実現
- あらゆる音響環境でも対応する、設置空間に最適化されたリスニング体験
- プラグ&プレイによる利便性(ぜひ高音質な音源をお楽しみください!)
- 世界中のエンジニア/アーティスト達から信頼されるディテール表現と正確さ
仕様

音圧レベル
109 dB

パワーアンプ
150 W 高域 (Class D) + 150 W 低域 (Class D)

周波数特性
43 Hz - 20 kHz ("-6 dB")

周波数特性の精度
± 1.5 dB(50 Hz - 20 kHz)

ドライバー・サイズ
⌀ 165 mm 低域 + ⌀ 19 mm 高域 (view in inches)

サイズ
H 999
x W 237 x D 220
mm,
(view in inches)
ベース部 W 250(10 in)×D 266 mm (10 ½)

重量
14.9 kg / 32.8 lb

接続
1 x アナログ入力
1 x XLR AES/EBU デジタル入力
1 x XLR AES/EBU デジタル入力
2 x RJ45 コントロール (GLMネットワーク用)
6040R スマート・アクティブ・スピーカー
技術仕様
システム仕様
周波数特性
50 Hz - 20 kHz (± 1.5 dB)
低域カットオフ -6dB
43 Hz
高域カットオフ -6dB
20 kHz

音圧レベル
最大音圧レベル 音楽ソース、1m
≥118 dB
瞬間最大音圧レベル 軸上、半空間、1m、100 Hz ~ 3 kHz
≥109 dB
RMS最大音圧レベル IEC 規定のテスト信号による最大長期 RMS 音響出力 (ドライバー保護回路による制限あり)、@1 m
≥98 dB
残留ノイズ
残留ノイズ 軸上1m(A特性)
≤5 dB
重量
重量14.9 kg (32.8 lb)
外寸
高さ
999 mm
幅
237 mm
奥行き
220 mm

筐体
筐体素材
ダイキャスト・アルミニウム
筐体タイプ
密閉
ドライバー
ドライバー・タイプ
コーン
防磁型低域ドライバー
直径
165 mm
ドライバー・タイプ
メタル・ドーム
防磁型高域ドライバー
直径
19 mm
指向性


群遅延
アナログ入力から音響出力までの高調波でのレイテンシーを測定:
GLMの拡張位相直線性がOFFに設定されている場合
2.9 ms
ジェネレックのパフォーマンス・グラフィックスでは、ジェネレック・モニターの電子入力信号から音響出力への変換時間は、レイテンシーと群遅延という2つの要素で表現されます。群遅延のファクターは、特定の周波数のグラフィックで読み取ることができます。周波数固有の入力から出力までのトータルの遅延は、レイテンシーと群遅延のファクターの合計となります。ラウドスピーカーを1メートル離すと、約3ミリ秒の追加ディレイが発生するとお考えください。
アンプ部
アンプ
150 W クラスD
150 W クラスD
電圧
100-240 VAC 50/60Hz
消費電力
ISS 有効時
≤1 W
アイドリング時
≤4 W
最大出力時
180 W
シグナル・プロセッシング・セクション
接続
入力 アナログ入力(XLRメス、バランス、10 kΩ)
入力 デジタル入力(XLRメス、バランス、110 Ω)
出力 デジタル出力 / スルー (XLRメス、110 Ω)
2 x コントロール 2 × CAT5 (RJ45) GLM ネットワーク端子
詳細な技術仕様はオペレーティング・マニュアルをご覧ください。

Design by Harri Koskinen
ハッリ・コスキネン
1970年に生まれ、その妥協のない大胆なデザインへの美学により、キャリアの初期から国際的な評価を受けてきたハッリ・コスキネン。実用性やミニマルなスタイル、プロダクトと空間デザインへのコンセプチュアルなアプローチはコスキネンのトレードマークであり、デザイン・フォーラム・フィンランドによって運営されている『カイ・フランク・デザイン賞』、フィンランドの公式勲章のひとつである『フィンランド獅子勲章プロ・フィンランディア・メダル』、イタリアの国際デザイン賞の『コンパッソ・ドーロ賞』などの栄誉を獲得しています。
オリジナル・モデルの6040A以来、コスキネンは数え切れないほどのGenelec製品の開発において重要な役割を果たし、スピーカーとサブウーファーにGenelecならではのサウンドと美学をもたらしました。ここに感謝と敬意の意を表します。

カラー・オプション
さまざまなテイスト、インテリアにマッチする5つのカラーを用意






サステナビリティは私たちの本質です
フィンランド・イイサルミの美しい湖畔に本社を構えるGenelecにとって、環境への配慮は常に重要な課題でした。長い製品寿命とトータルでの信頼性を達成することは、私達にとって必須の条件です。そしていま、これらのポジティブな製品特性は、新たな目的を持つことになりました。今日、私たちの多くが、使い捨ての文化が環境に与える悪い影響を認識しています。
そのため、何十年にもわたって使えるような製品を作ること、また修理も簡単に行うことのできる技術を大切にすることは、私達にとって非常に重要です。これは創業当初から変わっていないことで、長年にわたる技術の進歩はGenelecのサステナビリティにおける向上を実現してきました。例えば、Genelecの本社工場は再生可能なエネルギーだけで運営されており、長距離の移動は避け、可能な限りリモートでのミーティングを行っています。
そしてまた、リサイクルも引き続き重要な課題です。リサイクル・アルミニウムのエンクロージャーを採用し環境への配慮がなされた6040Rは、私たちとお客様の双方にとって素晴らしいものです。長期にわたり役目を果たした後でも、アルミニウムはふたたびリサイクルされ使用され続けます。