NCE™

サステナブルでリサイクル可能なNCE™ (Natural Composite Enclosure)テクノロジー

創業以来、Genelecの設計哲学は、持続可能性、信頼性、環境価値をその基盤としています。Genelecはまた、新しい革新技術を発表するその手腕でも広く知られています。事実、2003年よりGenelecは、射出成型への木質合成素材の使用を研究する大学のリサーチ・プロジェクトに参加しており、2009年、Genelecはその半分が木質繊維からなるエンクロージャを開発するプログラムをスタートさせました。

GenelecがMシリーズで採用した画期的なNCE™ (Natural Composite Enclosure)は、フィンランド産の木質繊維を用いて生産された環境に優しい新素材を使用しています。 NCE™ 素材は、「射出成型可能な木」と表現するのが一番分かりやすいでしょう。そのほぼ半分が木質繊維から構成されています。その他の材料は顔料、難燃剤、潤滑剤などで、これらすべてが母材であるポリプロピレンに混合されています。ポリプロピレンは、融点が130〜170Cと低いのが特徴で、リサイクル可能な素材です(米国プラスチック工業協会による識別コードは5番)。環境に優れたこの重合体を選択したのは、その耐久性、高い内部ダンピング力、衝撃や物理的なダメージへの弾性からです。

製造に関しては、射出成型を採用することにより、薄い壁、エンクロージャ強度を高めるよう複数の内部支持物とブレーシングを含む構造をデザインすることができます。音響上極めて最適化された外形を作成することも可能となります。同時に、エンクロージャー内容積を最大化することもできます。これは、低域での高出力の実現に極めて重要です。素材自体に優れた内部振動減衰性能があり、これは、ダンピング力と堅牢性が要求されるエンクロージャ設計に有利です。

再生可能性に優れたこのNCE素材は、木質繊維にある優れた音響属性の多くを有しており、スピーカーのエンクロージャに使用されることの多い一般的なABS樹脂と同等の強度があります。

さらに、環境に害を及ぼすこともある塗装を製造工程から排除し、輸送や処理もプロセスの手間も省いています。エンクロージャの前半分と後半分はGenelec製造工場にほど近い工場で製作されており、あとは組立のみという完成形の状態で提供されています。