<導入事例>

BAZOOKA STUDIO

8341と1037がインストールされたBAZOOKA STUDIO Ast

1037


バズーカスタジオについて教えてください。

北口:1993年に新宿御苑でスタートし、2014年から現在の高田馬場でレコーディングスタジオとリハーサルスタジオ、そしてピアノスタジオの計11室のスタジオを運営しています。中でもレコーディングスタジオは部屋の広さと設置機材のグレードによって3種類に分けており、広々とした室内にハイグレードな機材を備えたメインのCスタジオ、3ブースが併設されリズム収録等にもマルチに使えるBスタジオ、ボーカル・ダビングやミックスに使えるAスタジオで構成されています。

AスタジオのGenelec 1037は新宿御苑の時代から使っていたのですか?

北口:1037を導入した決め手となったのは、当時マスタリング部門に新しく入ったエンジニアの「1037は良い」という一言でした。もちろん自分達でも試聴してみたところ凄く良いスピーカーだったので、結果的に現在もそのまま使い続けています。

内藤:以前のモニター環境としては長年標準とされてきたスピーカーとサブウーファーを使っていました。他のスピーカーを使っている時期もありましたが、基本的にはその標準とされたものを使うことが多かったです。1037はマスタリングスタジオ用として導入したのですが、高田馬場に移ってからはマスタリング部門をなくしたので、そこからはレコーディングスタジオで使うようになりましたね。

BAZOOKA STUDIO所属エンジニアの「北口 “Patch” 剛史」氏

8341


今回8341を導入された経緯を教えてください。

北口:あるクライアントがレコーディングのタイミングで8331を持ち込んで作業されていて、それを担当したエンジニアが「8331はすごく良かったよ」と言っていたので、興味が湧きデモを依頼しました。すぐに担当の方が来てくれて、最初に8331のデモを聴いた時はクセがなくとてもフラットな音という印象でしたね。それまで使っていたモニターは2kHz、3kHz辺りに特徴があり耳が痛くなるところがあったのですが、8331では滑らかになっていたのでミックスがかなりし易く感じました。ただ、このスタジオならばもう少しパワーがあっても良いのではという意見もあって、改めて8341と8351の比較デモを依頼し導入に至ったという経緯です。

The OnesシリーズでGenelecへの印象は変わりましたか?

北口:基本的な路線はGenelecの音なのですが、「こう来るだろうな」と思っていたローエンドの鳴り方がすごく整理されていて、ローなのに指向性が分かる。そういった意味では、今までのイメージしていた音とはかなり違う印象を持ち、非常に良いと感じました。

内藤:良くも悪くもGenelecのスピーカーには特徴があるという印象を持っていて、ニア・フィールドには特定の色付けはしたくないという考えでした。ですが実際にThe Onesシリーズを聴いてみて印象は大きく変わりましたね。これならリファレンスに使える、と。

The Onesシリーズは同軸スピーカーですが、使い心地に関してはいかがですか?

北口:同軸だから良い悪いという意識はなかったですが、定位感は圧倒的に掴みやすいですよね。

内藤:8341はセンター定位の鳴り方がすごくクリアで、輪郭が分かりやすいところに特徴がありますね。同軸のものって一般的にはスイート・スポットが狭いという印象がありますが、The Onesシリーズに関してはスイート・スポットが広くかなり扱い易いですよ。

BAZOOKA STUDIO所属エンジニアの「内藤 “Teru” 輝和」氏

8341を導入して効率よく作業できるようになった感覚はありますか?

内藤:音の判断に関しては速くなりましたね。200Hz付近の低域にもフォーカスが合って聴こえるので音の調整がし易くなりました。レンジ感も広いので、高域の聴こえ方も凄くわかり易く、ピークを感じるところやリバーブの残響音も判断しやすく、信頼できるスピーカーですね。

北口:音の判断も速くなり効率も上がるし、仕事のクオリティを上げられるスピーカーだと思います。それまでのGenelecの低域をイメージしている人が8341の音を聴いたら、その印象は大きく変わると思いますよ。

一方で1037も設置されていますが、どのように使い分けているのでしょうか?

内藤:1037を今までメインに使っていたこともあるので、置いておきたいというのが正直な気持ちです。ただ8341が低域をしっかりカバーしてレンジ感も補えるようになったので出番はかなり減ってしまいましたね。8341はどのようなボリューム感でも物足りなさを感じずにリスニングできるので、かなり使い勝手が良いです。いざ切り替える時でも、ニア・フィールド・モニターとラージ・モニターのギャップに対する悩みもなくなりました。

北口:8341はラージ・モニターみたいな使い方もできてしまいます。

GLM


SAMシステム(自動キャリブレーション)の使用感はいかかですか?

内藤:少し作られている音になるだろうというイメージはありましたが、今はそれをまったく意識しないで使っています。補正をかけていない状態で再生するとGenelecらしい低域の出方をするのですが、そこを補ってもらえるのは素晴らしい機能だと思います。

メイン/サブ・ブース2つを備え3リズムの同時収録にフォーカスしたBst

GLMでは複数のリスニング・ポイントを設定しているのですか?

北口:エンジニア席とディレクター席、それからどこでも聴けるマルチの3つを設定しています。エンジニア席のみだと他の位置で聴いた時にローがダブついて聴こえてしまうので、自分が音作りをする時のエンジニア席とクライアントに聴いてもらうためのディレクター席を設定しています。あとレコーディングの最中は行き来もするので、どこでも聴けるようにマルチを設定していますね。

内藤:当初はエンジニア席だけ設定しようと思っていたので、1つのGLMで全てのスタジオの設定をしておけばという考えでしたが、実際にセットしていくと「こんなことも、あんなこともできるぞ」と分かってきたので、各スタジオにも追加し、いつでもコンピューター上でプリセットをリコールできるように構築することになりました。

リスニング・ポイントを切り替えるシチュエーションを教えてください。

北口:音作りのときはエンジニア席で、録音が始まったらマルチに切り替えますね。必要な時にエンジニア席にするという形で使っています。あとはトラックダウンの際にディレクター席に切り替えて聴いてもらうスタイルが多いですね。

内藤:僕もトラックダウンの時に切り替えることはあるのですが、通常はエンジニア席で使うことが多いですね。もし要望があればその都度切り替えたりもしますし、リスニング・ポイントの切り替えはエンジニアによっても結構変わってくるところですね。

メインとサブ・ブースを備え、ドラム録りからダビング/ミックスダウンまでさまざまな作業をフレキシブルにこなせるバズーカのフラッグシップスタジオCst

8341GLM


改めてバズーカスタジオの良さを教えてください。

北口:圧倒的にコスト・パフォーマンスが高いことですね。今の音楽業界では、限られた予算でやりくりしなければならない状況も多いはずです。バズーカスタジオは、リハーサル/レコーディングスタジオに加えて様々な常備機材やエンジニアの技術力もあり、総合してみるとかなりコスト・パフォーマンスが高いと思います。

内藤:もちろん全レコーディングスタジオに8341が設置されていますし、GLMもユーザーが選べるように設定済みです。また、都内で初めてAvidのPro Tools|MTRXインターフェースを全スタジオに導入し、ビンテージ機材と最新機器のバランスや電源周り等、やれることは全てやり尽くしています。

北口:昼間の10時間でCスタジオが50,000円、Bスタジオが45,000円、Aスタジオが35,000円です。エンジニア料は10時間で15,000円が別途必要ですが、エンジニアなしでレンタルすることも可能です。そしてリハーサルスタジオとレコーディングスタジオが併設されているのも便利だと思います。バンドだったらレコーディング前の確認に使っても良いですし、控室として使うのも可能なので様々な用途にあった使い方ができると思いますので。

インタビューに応えて頂いたBAZOOKA STUDIO所属エンジニアの「北口 “Patch” 剛史」氏と「内藤 “Teru” 輝和」氏

BAZOOKA STUDIO オフィシャル・ウェブサイト
https://bazookastudio.com