プロに選ばれ続けた
GLMが20周年
強力な自動キャリブレーションをはじめとした
様々な機能を備えるGLM(Genelec Loudspeaker Manager)。
「忠実な音」で世界中のプロフェッショナルから信頼され続けたGLMは
登場から20年を迎えました。
GLMの誕生ストーリーを見る
「The Sonic Reference(音の基準)」のために。
Genelecは、1980年代から後半にかけて、数百にもおよぶスタジオの測定を行っていました。この取り組みは、スタジオなどの音楽制作に関わる施設など、エンドユーザーの皆様から有益なことであると評価をいただき、またGenelecにも非常に貴重な知見をもたらしました。
Genelecがスピーカーが設置される空間が与える影響に着目していたのは、1978年に製造された初代モデルからです。当時からスピーカーの背面には音響調整のためのDIPスイッチを搭載し、ユーザーの皆様は各々の環境に合わせて設定を行っていました。このスイッチがどの様に設定されているのか、DIPスイッチを適切に調整することでより適切なモニタリング環境とすることができることの効果も確認できました。


しかし、この取り組みで明らかになったのは、当時およそ50%にもおよぶユーザーがこのDIPスイッチを一切使用していなかったことでした。つまり、多くのスタジオでスピーカーが適切に鳴らされているとは言い難い状態だったという事実です。時には適切なモニタリングができない理由をスタジオ・モニター自体の性能とされる場合もありました。
創業者のイルポ・マルティカイネンは、「認識自体は正しいが、その背後にある論理が誤っている場合がある」と常々述べていました。事実、スピーカーは設置された空間固有の床、天井、壁などによる反射や、リスニング位置などの影響を大きく受けます。この洞察こそが、現在のGLMソフトウェアに対応するSmart Active Monitorとなる、DSPを内蔵したモニターを開発するきっかけとなりました。この時から、レベル、到達時間のディレイ、周波数応答のオート・キャリブレーションを最重要要素と位置づけて開発を行って参りました。


当初からその目標は変わっていません。時には数十台にもおよぶスタジオ・モニターを適切にコントロールすること、そして優れた客観的なキャリブレーションを提供することです。GLM、そしてSAMスピーカーを初めてユーザーの皆様にご紹介できたのは、2006年のこと。以来、20年の間、GLMは飛躍的な進化を遂げています。ステレオからマルチチャンネル、イマーシブ環境への対応、そしてスピーカーとヘッドホンをシームレスに繋ぐ、あらゆるミックス環境に柔軟に対応するソフトウェアとして、世界中のプロフェッショナルの皆様の意図した通りのバランスをお届けするためのお手伝いを続けています。
The Sonic Reference ー 「音の基準」
このスローガンの実現のために、GLMはさらなる進化を遂げて参ります。
"信頼の音"を手に入れる60秒間
測定
シリアル単位で管理された測定用マイクロホンでお部屋でのスピーカーの鳴り方を正確に測定
最適化
信頼のおける「忠実なサウンド」を自動で実現
解析と提案
測定結果に基づくルーム・アコースティックの"見える化"、さらなる改善方法を提案この他にも、GLMには様々な機能があります。詳しくは、GLMのページをご参照ください。
GLMのスピーディかつ簡便な測定を体験
普段、皆様が音楽制作を行っている部屋。そこには様々な家具が並んでいたり、あるいはカーテンやカーペットのような音を吸収するものがあるはずです。また、設計から音響を考慮したプロフェッショナルなスタジオでも、少なからず音に影響の与える要素が存在します。こうした物理的なものはもちろん、壁や床、天井など、部屋を構成する要素すべてが、音を変化させる要因となります。
GLMは極めて簡単な手順と、測定開始からおよそ60秒という短い時間で、スピーカーが本来鳴らされるはずのバランスに最適化します。
一度の測定で、部屋の問題点を詳細に解析
わずか60秒ほどの測定で、GLMは非常に多岐にわたるデータを取得し、解析します。
その結果は、GLMにてスピーカーに反映されるキャリブレーション結果はもちろんのこと、スピーカーが設置された場所でどのようなパフォーマンスを発揮しているのか、またどのような改善方法があるのかを知る際に非常に有益な「GRADEレポート」で知ることができます。
GRADEレポートで得られる情報は、再生されるはずの周波数特性が部屋の影響でどのような状態にあるのか、それぞれのスピーカーから発生されるサウンドにはどれほどの差異があるのか、音が出てから消えるまでの「残響時間」がどれほどあるのかなど、非常に多岐に渡ります。
GRADEレポートの詳細は下記のボタンからのリンクでご紹介しています。
GRADE室内音響レポートの詳細設置環境に合わせてスピーカーを最適化
GLMは一度の測定で、設置場所においてスピーカーがどのような状態にあるのかを測定し、補正します。
下記はGLM上での測定結果のグラフです。グラフはそれぞれ色分けされて表示されます。
- 赤いカーブ:スピーカーが設置された場所で実際に測定された特性
- 青いカーブ:実測値に対する補正
- 緑のカーブ:補正結果となる理想に近い特性
スピーカーはただ設置しただけでは、壁や床などの影響を受けて変化した音が耳に届くことになります。GLMでは測定に基づく補正を行うことで、出過ぎた低音や左右のスピーカーの音量さを自動で整えます。
GLM体験を支援する
数々のサプライズ企画
GLMは20年にわたり、多くのお客様が抱えていた課題の解決をサポートして参りました。
この節目をきっかけに、より多くの皆様のお役に立つべく、GLMを体験するためのサプライズ企画をご用意しております。
GLMが支える
プロのリファレンス
GLMは業界を牽引するプロフェッショナルやクリエイターの皆様からご愛用いただいています。
ここではGenelec、そしてGLMユーザーの皆様のコメントを順次公開して参ります。(順不同、敬称略)
森元浩二.
「GLMがあることにより、スタジオの移動や中継車への持込みでも、モニター環境の変化が少なく安心して仕事に集中できます」
飛澤正人
「全てを1アクションで切り替えることができるGLMは、自分の中の思考を加速させることができます」
光田康典
「スタジオ・モニターにおける自動音響補正の先駆けとなったGLMは、どんな環境下でも正確なモニタリングを実現してくれます」
[フルメッセージを読む]林ゆうき
「普段の空間の音響を最適にするアプローチは大事。そこにGenelecさんが早くから着目されていたことにリスペクトです」
Licaxxx
「作る人にとっては、スピーカーから出た音がまっすぐ聴こえるみたいな状態にすることは、とても重要だと思いますね」
DECO*27
「8341とW371、そしてGLMを導入して約4年経ちました。以前まで僕は頻繁にリスニング環境を変えるタイプだったのですが、現在はこの機材たちなしでは制作出来ないなと思えるくらい素晴らしいです!」
[フルメッセージを読む]
TeddyLoid
「サウンドに対する確信を持てることが、制作のスピードとクオリティを大きく引き上げてくれます。GLMはその確信を支えてくれる、僕にとって大切なツールです」
machìna
「It’s been wonderful to experience such a gentle yet powerful sound system — from core sound-making to everyday listening, shaping every moment up to today and beyond. Congratulations on the 20th anniversary, GLM.」
「スタジオ・モニターにおける自動音響補正の先駆けとなったGLMは、どんな環境下でも正確なモニタリングを実現してくれます。どれほどスピーカーが優れていても、最終的な音質を支配するのは部屋の音響特性と考えています。ルーム・トリートメントだけでは補いきれない領域を迅速かつ的確に補正できるGLMは、極めて実用性、信頼性が高く、現代の音楽制作において不可欠なツールと言えます」
「8341とW371、そしてGLMを導入して約4年経ちました。以前まで僕は頻繁にリスニング環境を変えるタイプだったのですが、現在はこの機材たちなしでは制作出来ないなと思えるくらい素晴らしいです! 自分の環境はニアめに置いてるのですが、定位感も分かりやすいです。あとはこれで鳴らす初音ミクの声が最高です!」
GLMについてのよくあるご質問
GLM(Genelec Loudspeaker Manager)は、Genelecのスピーカーを包括的にコントロールできるスピーカー・マネージャー・ソフトウェアです。GLMでできることは、下記のように非常に多岐にわたります。
音響測定
GLMアダプターと1本1本、フィンランドの本社工場で特性が管理された専用のマイクロホンによるスピーディな測定
音響調整
測定結果に基づいて、スピーカーを限りなくフラットな状態に自動調整
室内音響評価レポート「GRADE」の提供
音響測定および調整結果に基づいた、スピーカーが設置された部屋の評価およびさらなる改善点を提案
Genelecのスマート・アクティブ・モニターの集中管理
- 設置状況
- 電源のOn/Off
- スピーカーのレベル・コントロール
- ファームウェアのバージョンの確認およびアップデート
- シリアル・ナンバーの管理
- 5年間の延長保証を受けるための製品登録 ファームウェアのバージョン
- アナログ接続/デジタル接続の切り替え
- マルチch等でも有効な自動レベル調整
- サブウーファー設置時の自動ベース・マネージメント調整
GLMで行うキャリブレーションは、スピーカーが設置された場所の壁、床、天井、家具などから受けている影響を、スピーカー内部のDSPから発せられるスイープ音を使用して測定を行うことで、極限までフラットなバランスでスピーカーが鳴るように調整します。
ともすると「良い音」にするというイメージがあるかもしれませんが、それとは少し異なります。事実「良い音」の定義は人によって異なる側面が大きいです。それに対してGenelecは、コーポレート・スローガンに掲げる「The Sonic Reference」=音の基準へ向かって製品開発を行っています。
「音の基準」とは、音の脚色のないフラットかつニュートラルな音、つまり「忠実な」音です。
GLMのキャリブレーションは、スピーカーが設置された場所で、この忠実な音へ可能な限り導くことを行っています。
室内の反射によって特定の帯域で発生するブーストを補正すること、そしてスピーカーからリスニング位置に届くまでの時間差に至るまでを補正することは、音の定位(ステレオ・イメージ)の向上、またそれに伴い制作者が意図した通りの空間への音の配置、よりクリアかつしっかりとした低域から高域など、音源の情報を意図されたとおりのバランスで聴き取ることが可能となります。
スピーカー本来のフラットさやニュートラルさが阻害される要因は、設置された室内の環境にあります。つまり、どんな部屋でも必ずこのような要因は起こりえます。
例えば、何もない家に引っ越した時、そこで鳴る音が響き渡っていた、という経験があるかもしれません。しかし、ベットやソファなどの家具が配置されると、自ずと自然な響きに収まったと思います。生活に必要なものを部屋に配置するだけで、音響的な影響が生じるのです。商業スタジオでは、そうした影響がコントロールされて設計されています。
一般的に生活空間では、音を拡散する物、吸収する物がさまざまに空間へ配置されており、それらの影響を受けた上で音として耳に到達。それを聴いて音の良し悪しという評価軸で音が語られる場合があります。もちろん、ここにはリスナーの好みも関係します。
しかし、Genelecは何よりも忠実な音が前提であるべきと考えます。スタジオ・モニターの役割は、再生される音源が的確なバランスで再生されているかを確認し、理想的なミックス・バランスへ導くことにあります。つまり、ミックスの質が高くない音源を再生すると、そのまま再生します。逆に素晴らしいミックスは、素晴らしいまま再生します。決して脚色することはありません。アーティストやエンジニアが納得したバランスで送り出した音を可能な限りそのまま再生します。
GLMのキャリブレーションは、設置環境の影響を抑制することで、一切誇張のない忠実な音を実現するための過程ともいうことができます。
GLMを体験する
GenelecのスピーカーおよびGLMソフトウェアを使用した場合のサウンドは、 Genelecエクスペリエンス・センターTokyoでご確認いただけます。 整えられた環境でも、どれほどGLMが "忠実なサウンド" に貢献するのか。 ぜひご自身でご体感ください。
