2006年の登場以来、GLMソフトウェアはGLM対応モニター・スピーカー・システムに高精度のキャリブレーションと優れたモニター・コントロールをもたらし、部屋の持つ音響的な悪影響を最小限に抑え、どんな環境でも一貫したバランスのモニタリングができるソリューションを提供しています。さらに現在では、GRADEルーム・アコースティック・レポート機能が追加され、お使いのスタジオやリスニング・ルームの音響特性を把握し、改善するための手助けとなる詳細な分析結果を確認し活用することが可能です。
最新のGLM 5.2を提供中。近日登場予定のパーソナル・レファレンス・モニタリング・システム「UNIO PRM」への完全対応を初め、GLM5.2で測定された全てのキャリブレーション・データで利用できるようになったGRADEレポートの機能など、さらなる新機能の追加と改善を行なっています。
同じモニターを使用しても、作業空間が異なればリスニング・ルームの影響で再生音のバランスは大きく変化します。他のシステムで再生するとミックスのバランスが崩れてしまうのはこれが大きな原因であり、特に簡易的な作業スペースや自宅スタジオで作業する場合に問題となります。対策として、制作環境に最適化した高品質なモニタリング・ソリューションを使用することで、この問題を最小限に抑えることができます。
MacとWindows対応するインテリジェントなGLM（Genelec Loudspeaker Manager）ソフトウェアは、SAM（Genelec Smart Active Monitors）システムと密接に連動し、最高品質のキャリブレーション・ソリューションをあらゆる再生環境で提供します。SAMシステムとGLMソフトウェアを使うことで、作業中のプロジェクトを正確に把握でき、適切な判断を素早く行えます。どんなシステムで再生しても一貫してバランスのとれた優れたミックスが作成可能です。
GLMでは、キャリブレーションを素早く簡単に行うことができます。さらにGenelec独自のGRADEルーム・アコースティック・レポートを使うことで、リスニング・ルームの物理的な問題を改善するためのヒントを得ることができます。
GLM 5ソフトウェアは、GenelecのUNIO オーディオ・モニタリング・プラットフォームの一環として、スピーカーとヘッドホンそれぞれのモニタリング環境のシームレスな連携を実現するため、SAMモニターおよびサブウーファーに内蔵される最新のDSP回路と密接に連携し、モニター環境の包括的な管理を使いやすい操作性で実現します。GLMコントローラーとリファレンス・マイクロホンを用いて測定したリスニング・ルームの室内音響特性に基づき、Genelec独自のキャリブレーション・アルゴリズムAutoCal 2が各モニターのレベル、距離遅延、ルーム・レスポンスのイコライジングを、AutoPhaseがサブウーファーのクロスオーバーの位相を瞬時に最適化することで、フラットな周波数レスポンスとニュートラルなリスニング体験を提供します。最適化されたサウンドは、GLMソフトウェアに搭載される様々なツールを使用してキャラクターを好みに調整することも可能です。
GLM 5は、大規模なイマーシブ・セットアップからコンパクトな超至近距離のシステムにまで柔軟に対応し、あらゆるサイズのSAMモニタリング・システムをキャリブレーションします。キャリブレーション・グループIDとサブウーファー・グループID機能を使うことで、複数のモニターおよびサブウーファーのグループ管理が容易になり、1つのシステムで複数のレイアウト作成およびキャリブレーションを簡単に行うことができます。
GRADEルーム・アコースティック・レポートは、お使いのモニタリング・ルームとシステムのパフォーマンスに関する詳細な分析を行います。モニタリング環境を簡単に改善できるアドバイスが得られることはもちろん、プロフェッショナルな音響エンジニアにも有用な詳細なデータが含まれています。GRADEレポートは12回まで無料で作成でき、音響処理の微調整、モニターとリスニング・ポジションの位置調整、ベース・マネージメントの最適化、ITU-R BS.1116勧告への準拠の確認などに活用できる具体的な考察やヒントを提供します。
GLM 5はモニタリング・システムの最適化が行えるだけでなく、パワフルなモニター・コントローラーとしての機能も備えています。モニタリング・レイアウトの切り替えやリスニング・レベルの正確なコントロール、高度な電源管理によるシステム全体の省エネ機能など、様々な機能を利用できます。
世界的な工業デザイナー、ハッリ・コスキネンとGenelecのコラボレーションによって生まれた直感的な六角形のユーザー・インターフェイスを採用。クリーンで美しくデザイン性にも優れ、またシステムの拡張に伴って自然に成長し進化する独自のデザインを特徴としています。10ヶ国語の表示言語に対応するほか、ライト/ダークの色テーマを選択でき、様々なニーズに柔軟に対応するユーザー・フレンドリーなインターフェイスを提供します。
MIDIリモート機能を利用することで、MIDI対応コントローラーでモニターやシステムを素早くスムーズにコントロールできます。再生ボリューム・レベルやシステム全体のミュートのオン／オフ、ボリューム・プリセット、ベース・マネージメント、モニター・グループを外部からコントロールできるほか、GLM 5では新たにシステム全体のミュート／ディムのコントロールにも対応しました。
GLM 5は新規で使用する方でも、すでに使用していて最新バージョンへのアップグレードをご検討中の方でも、MyGenelecから無償でダウンロードできます。
SAMモニターおよびサブウーファーでネットワークを構築し、各モニターのキャリブレート、コントロールをGLM 5ソフトウェアで行うには、GLMコントローラー・デバイスが必要となります。最新の9320A SAM™リファレンス・コントローラーはGLMの主要機能を直感的にコントロールできるボタンやノブを備え、またヘッドフォンや追加のモニターを接続することもできます。UNIOプラットフォームのハブとして機能し、出先でもスタジオでも同様のシームレスなワークフローを求めるプロフェッショナルに最適なソリューションです。
また、これまで既に発売しているGLM Kit (8300-601) を使用することでも、GLMシステムのパワフルな主要機能を簡単に利用できます。
9320AおよびGenelecキャリブレーション・キットは、付属のUSBケーブルでMacまたはWindowsと、5メートルのLANケーブル（各モニター付属）でお使いのSAMモニターに接続して使用します。
なお、GLM 5はアナログ接続に特化したモニターをお使いの場合は、設置後に環境に合わせてリアパネルのディップスイッチを調整し、ニュートラルな音質へとご調整ください。これらの詳細は、製品のユーザー・マニュアルをご確認ください。
GLM 5ソフトウェアは、2006年以降に発売されたGenelec SAMモニター／サブウーファーおよびウーファー・システムの全機種に対応します。 Genelecが提案してきたアダプティブ・モニタリング・ソリューションは、極めて長期にわたる互換性を実現します。長い年月をかけて綿密に開発されたことで機能性が優れているのはもちろんのこと、驚くほどの安全性や拡張性、そして将来性の高さも大きな特徴です。GLM 5ソフトウェアに互換性のあるSAMモニタリング機器のリストは、以下の通りです。
SAMモニター：8240A、8250A、8260A、8320A、8330A、8340A、8350A、8331A、8341A、8351A、8351B、8361A、W371ウーファー・システムおよび8430A。
SAMメイン・モニター：8381A、1032C、S360A、1237A、1238A、1238AC、1238CF、1238DF、1234A、1234AC、1235A、1236A。
SEシステム：8130AとSE7261Aサブウーファー（SEシステム）の組み合わせ。
SAMサブウーファー：SE7261A、7260A、7270A、7271A、7350A、7360A、7370A、7380A、7382A
その他のSAM機器：9301A AES/EBUインターフェイス、8300-416 GLMキャリブレーション・セット、9401A AoIP（Audio-over-IP）ネットワーク・システム・マネージメント・デバイス、9320A SAM™リファレンス・コントローラーおよびUNIO PRM（Personal Reference Monitoring）
- 室内の周波数レスポンス、距離遅延、リスニング・レベルを自動的に調整します。
- 自動キャリブレートされた設定は、自由に調整、カスタマイズ、保存可能です。
- ステレオからマルチチャンネル、3Dイマーシブ・オーディオ・フォーマットまで、すべてのフォーマットに対応し、システムを構築／拡張できます。
- 測定マイクの位置を無制限に設定でき、ルーム・レスポンスを高精度に解析します。
- 安定したパフォーマンスと正確なモニタリングを、あらゆる制作環境で体験できます。
- Aural ID バイノーラル・バーチャル・モニタリング・ソフトウェアでGLMのキャリブレーション・ファイルをインポートして、忠実に再現することができます。
- 同じDAW出力で、複数のモニタリング・レイアウトを切り替えられます。
- ソロ、ミュート、標準キャリブレート・リスニング・レベル、システム全体の電源オン／オフに対応。
- ベース・マネージメントやシステム全体の遅延オフセットを有効にできます。
- リスニング・ポジションの切り替え、個別のモニターの遅延オフセットに対応。
- Genelec UNIO Presonal Reference Monitoring（PRM）を使用して、スピーカー・モニタリングとヘッドホン・モニタリングをシームレスに切り替えることができます。
- 80以上のGenelec SAMモニター／サブウーファー、デバイスを含むGenelecの「UNIO Ecosystem」を管理とコントロールできます。
- ITU-R BS.1116勧告を含むリスニング・ルームとモニタリング・システム全体のパフォーマンスを分析し、分かりやすくまとめたレポートを作成します。
- 周波数レスポンスの精度、リスニング・ポジションにおける直接音と遅延音の比較、到達時間差や初期反射の構造などを含む、リスニング・ルームとシステムの測定結果を詳細に確認できます。
- 音響処理、システム・レイアウト、ベース・マネージメントを改善する際のガイドとして使用できます。
- 分かりやすい音響アドバイスにより、リスニング環境を簡単に改善できます。
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GLMソフトウェアの最新バージョンは、MyGenelecにログインすることでダウンロードできます。
MyGenelecページの日本語への切り替え方はこちらをご参照ください。
GLMでは、どこにいても自分が聴いている音を正確に把握できます。
GLM 4のモニター・コントロールとSPLキャリブレーション機能が大好きです。
GLMのおかげで、私は最高のモニタリング環境を手にしました。
GLMはすべてを1つにまとめてくれます。GLMに完全に救われました！
"A seriously powerful speaker management system with very sophisticated calibration and room analysis tools."
Sam Inglis, Sound on Sound
"Acoustics is complicated and no acoustic report will change that but these reports can really help in guiding your decisions."
Julian Rodgers, Production Expert
