EtGenelecSmart IP

Et -THE CULTURAL COFFEEHOUSE-GenelecSmart IPLAN

古くからカフェは、芸術家や文学者、哲学者、政治家などが集まり、文化を育む "社交場" としての役割を果たしてきました。東北沢駅、下北沢駅、世田谷代田駅の間に位置する「Et -THE CULTURAL COFFEEHOUSE-」(以下、Et)は、まさに文化とクリエイティビティが息づくこの地に開かれた社交場=新しいカフェの形を体現する店舗です。

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店内では、蒸留技術を取り入れたコーヒーや、生産者とのつながりが感じられるフードを提供。メニューだけでなく建築やインテリアも含めた素材感や価値を大切にし、それらをうまくつなぎ合わせることをコンセプトに、"現代のカフェのあり方" を追求しています。

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今回は、Etを運営する日東興業株式会社 SCENIIUS事業部のジェネラルマネージャー・木村隼人さん(左)と、同店の音響設備をプロデュースした間瀬哲史さん(右)のお二人に話をお聞きしました

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木村さんは、前職のBlue Bottle Coffee Japanに約10年勤務し、日本国内の出店戦略統括を担当したキャリアの持ち主。この地域に20年近く暮らす "シモキタ民" のひとりでもあります。

木村「Blue Bottle Coffee Japanで働いた期間は、"カフェは街をどう豊かにしていけるのか?" を考えた10年でした。その中で、カフェは単にコーヒーを飲む場所ではなく、手軽に幸せな時間を過ごせる場所であるべきだと感じまして。同社退職後の2024年、そんな思いを込めてEtをオープンしました。これまで様々なカルチャーが生まれてきた下北沢で、美味しいコーヒーを軸に、また新しい文化・コミュニティが発展していくお店にしたくて。そのためにはビジネス視点だけでなく、空間作りも含めてトータル・プロデュースする必要がありました。その中で、サウンドを演出するスピーカーにGenelecを選んだのです」

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実は木村さん、十代の頃に音楽家としてデビューし、作詞家/作曲家/プロデューサーとして活躍してきたクリエイターでもあるのです。そんな木村さんにとって、Genelecは音楽家として絶対的な信頼を置いてきたスピーカー・ブランドでした。

木村「私が初めて音楽制作現場でGenelecを使ったのは20年近く前で、その時からずっとファンです。ただプロユースのイメージが強くて、店舗向けに使えるとは思っていませんでした。今回、Etの音響設備をプロデュースした間瀬さんが、店舗用モデルがあると教えてくれて、"それなら絶対Genelecが良い" と……」

その間瀬さんは、普段はレコーディング/ミックス/PAエンジニアとして活動。下北沢にほど近い新代田で、レコーディング・スタジオとカフェを併設したお店「カフェニスタ(cafe 2st)」の運営もしており、いわば "音楽家" と "カフェ運営" の両面で木村さんとは同業同士の関係です。

間瀬「旧知の仲である木村さんから相談を受け、店舗のコンセプトを聞いてオススメしました。Genelecのスピーカーは、店舗用でもスタジオでの音楽体験に近い感覚で楽しめるのが魅力です。Smart IPは、LANケーブル1本の接続で運用ができるスマートさと、拡張性の高さが良いんですよね。音楽家目線で色々な運用を試せるのが嬉しい。店舗の世界観に馴染むように、スピーカーのカラーを選べるのもありがたいです。店内の景観とのフィット感も見て、現在の組み合わせになりました」

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カフェ1階に採用された4435A Smart IP天井埋め込み型アクティブ・スピーカー(左)そして、カフェの2階の天井に取り付けられた4436A Smart IPペンダント型アクティブ・スピーカー(右)

店内では、iPadから手軽に音楽の再生操作を行うほか、レコード・プレーヤーも接続され、デジタルからアナログまで木村さんたちのオリジナル楽曲を含む様々な音楽が流れています。Smart IPシリーズならではの拡張性により、1階・階段・2階の各エリアで異なる音楽を流す "ゾーニング運用" ができるのも特徴。木村さんは「将来的には、各階で流す音楽にストーリー性を持たせた演出もしたい」と、サウンドを活用した構想を語ってくれました。

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Etでのスピーカー配置。1階と2階をつなぐ螺旋階段にも4435Aが設置されており、ゾーニング機能を使い、1階のBGMと2階のBGMのストーリーをつなぐようなサウンドをこのスピーカーから流すことも可能


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Etでは、1Fと2Fにそれぞれ1台ずつ、7050C スタジオ・サブウーファーを設置。LANケーブルを用いて音声信号のやり取りを行う Smart IPの再生システムでも、工夫次第で通常のアナログ接続のみ対応するサブウーファーを追加することができる


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なお下北沢という土地柄、お客様の中には音楽関係者も多く、「Genelecのスピーカーを入れているなんてすごい!」と驚かれることも。

木村「Genelecのスピーカーを導入したことで、Etは唯一無二の空間になりました。サウンドの質としては、ペットや赤ちゃんを連れたお客様も多い中で、どんな音楽をかけても邪魔にならないのも魅力。皆さんに心地よい音を届けるために、音場の調整は丁寧に行っています」

そして木村さんも間瀬さんも、「シンプルに地の音が良い」とそのサウンドを絶賛。「iPad再生の圧縮音源と、レコード再生のアナログ音源、それぞれの音の違いまで分かる」と、モニター・スピーカーならではのクオリティを評価します。

木村「レコードを再生した時に、音が物質的に飛んでくるあの感じ。Genelecのスピーカーでレコードを聴くと、まさに音に物質的な存在感があるんです。レコードの音像がちゃんと感じられる。音楽家としてGenelecスピーカーに感じていた魅力を、店舗でもちゃんと表現できて大満足です」


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