Miru NYCGenelec

ニューヨークのルーフトップ型日本食レストラン、Miru NYCで過ごすプレミアムな時間を支えるGenelecイマーシブ・サウンド
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背景

ニューヨークのハドソン川を望む高台に位置するMiru NYC。さまざまな店舗を手掛ける人気の飲食チェーンCity Wineryグループによる最新プロジェクトとしてマンハッタンのウエストサイドにオープンしたこの場所では、洗練された料理と空間、開放感のあるパノラマビュー、そして没入感溢れる音響システムが融合し、上質で特別な体験を創出しています。美しい空間とハイエンドな「リスニング・ルーム」というコンセプトを実現するため、City Wineryチームはシステム・インテグレーターAVLXと協力し、Genelecスマート・アクティブ・ラージモニターを中核に据えたワールドクラスのオーディオ体験を創り上げました。フラッグシップ・モデルである1236Aと1234ACをメインに、S360Aがサラウンド・エリアをカバーするシステムで構成されています。

City Wineryの創設者マイケル・ドルフ氏が手掛けたMiru NYC。彼の卓越した審美眼と日本文化への深い敬意が、調和と美しさ、そして匠の精神を宿す空間として結実しました。日本への旅で得たインスピレーションと、生涯を通して育まれてきた音楽への愛情。そのすべてがMiru NYCに息づき、上質さと温もりが調和する唯一無二の空間を生み出しています。日本語の「見る」に由来するMiru NYC。その名の通り、ハドソン・ヤードやロウワー・マンハッタン、自由の女神、さらにはニュージャージーのスカイラインまでニューヨークを一望できる、息を飲むような360度のパノラマビューが広がります。店内では寿司バーや小皿料理、厳選された日本酒など、洗練された日本料理が提供され、クリーンでミニマルな空間デザインが視覚と聴覚の体験をさらに際立たせます。文化複合施設Pier 57 の屋上に位置し、約6,000平方フィートに及ぶガラス張りのミニマルな空間を有するMiru NYCは、昼は洗練されたレストランとして、夜は活気に満ちたミュージック・ベニューとして、訪れた人々に特別な時間をもたらします。

コンセプトは、世界最高水準のスタジオ・モニタリング・システムが持つ正確なサウンドを、レストランという空間に持ち込むことでした。

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City Wineryのナショナル・プロダクション&テクニカル・ディレクター、マーク・コレッティ氏はMiru NYCについて次のように述べています。「Miru NYCは、日本の有名なリスニングバーを現代的に解釈し、料理の芸術性とスタジオ品質のサウンドの融合を目指して作られました。食事と音楽リスニング。どちらも最高の体験を提供したいと考えたのです。私たちは、世界最高水準のスタジオ・モニタリング・システムが持つ正確で温かみのあるサウンドを、レストランという空間に持ち込みたいと考えました。この規模でそれを実現した例は、ほとんどないはずです」。

ビジョン & ソリューション

コレッティ氏とともに設計およびシステム構築を統括したAVLXのマネージング・パートナー、クリス・トッリ氏は、すべての来場者に本物のリスニング体験を提供することがプロジェクトの要件であったと述べています。「最初の要望は、デザイン面に関するものでした。City Wineryチームは、ドライバーの存在感を際立たせたクラシックな外観のスピーカーを希望しており、私はその時点でGenelecスピーカーならデザイン性と機能性を高いレベルで両立できると確信しました。Genelecスピーカーは、空間全体に均一で高品質なサウンドを最適なカバレッジで提供でき、会場のビジュアル・デザインとも美しく調和する最適なソリューションです」。

システムは、2台のGenelec 1236A、2台の1234AC、そして2台のS360Aで構成され、すべてBSS BLU 96 kHz DSPを経由して運用されています。また、複数のステレオ・アナログXLRウォール・パネルが導入され、DJやゲスト・エンジニアは持参した機材をプラグ・アンド・プレイで簡単に接続できます。レコード中心であるMiruのプログラムに対応するため、ターンテーブルTechnics SL-1200GR2とフォノ・プリアンプMcIntosh MP100の組み合わせも導入されています。

クラシックなデザインのスピーカーを希望された時点で、デザイン性と機能性を高いレベルで両立できるのはGenelecしかないと確信しました。

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会場の構造上の制約を考慮し、コレッティ氏とAVLXはGallagher Stagingと協力し、1236Aおよび1234ACを安全に天吊り設置するためのスチール製ヨーク・フレームを特別に設計しました。リギングを含めると最大約320kgにも達する大型エンクロージャーは、視界を妨げないよう設置されると同時に、会場全体に均一な音圧レベル(SPL)を届けるため、精密な角度調整が施されています。

導入されたシステムのサウンドは、AVLXとCity Wineryチームが思い描いていた理想を体現するものとなりました。クリアで力強いサウンド・ステージは、心地よいBGMからエネルギッシュなDJセット、さらにはライブ・パフォーマンスまで、幅広いシーンに柔軟に対応します。完成したシステムについて、トッリ氏は次のように述べています。「私たちとしては、当初イメージしていた通りのパフォーマンスを実現できたと確信しています。この空間のポテンシャルを最大限に引き出す完成度の高いシステムです。バランスに優れ、音楽的で、没入感も抜群です」。

コレッティ氏は、スタッフ、ゲスト、および出演アーティストからの反応が圧倒的に好評であると付け加えます。「ヴァイナル(レコード)を再生しているときも、厳選されたプレイリストをストリーミングしているときも、あるいは特別なイベントを開催しているときも、来場された方々はその素晴らしいサウンドに驚きの声を上げてくださいます」。Genelecチームとは本当に素晴らしいコラボレーションができました。彼らはプロフェッショナルで協力的であり、自社のテクノロジーを新たな環境へと展開する挑戦的な試みにも前向きに取り組んでくれました。私たち全員にとって未知の領域でしたが、その成果こそが何よりの証と言えるでしょう」。

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Genelecシニア・テクニカル・セールス・マネージャー、ポール・スチュワート氏は次のように語ります。「今回のプロジェクトは、技術的な卓越性とクリエイティブなビジョンが融合した理想的な事例です。マーク・コレッティ氏とCity Wineryチームは、サウンドによってレストラン体験をいかに高められるかという大胆なコンセプトを描き、クリス・トッリ氏率いるAVLXが高度なシステム構築の専門知識でそれを実現しました。その結果、ガラス張りという音響的に難易度の高いルーフトップ空間は、私たちのラージフォーマット・モニターの真の実力を余すことなく発揮する、特別なリスニング空間へと生まれ変わりました。精密さ、パワー、そしてデザインとの調和が、ひとつの環境の中で見事に融合しています」。

Miru NYCは2025年9月に正式オープンし、City Wineryが全米で展開するホスピタリティおよびパフォーマンス空間の新たな拠点となりました。世界水準の料理、ワイン、音楽を融合させた没入型のカルチャー体験を提供するという同社のビジョンを体現する場所として、連日多くの来場者を魅了しています。GenelecにとってMiru NYCは、ハイエンドな建築・ホスピタリティ分野における新たな一歩となるプロジェクトです。ここではデザイン、音響、そして体験が高次元で融合しています。今回のシステム導入は、スタジオ品質の高精度なサウンドを提供してきたGenelecスピーカーの高い汎用性を改めて示すものです。Genelecがもたらす本物のサウンド体験は、コントロール・ルームの枠を越え、世界中のラグジュアリーな空間へと着実に広がり続けています。